最近は10GbitのEthernetカードもずいぶん価格が下がり、
Aquantia AQN-107など7000円台で購入できる。
数日前にAREAから発売された2.5GbEのカードも実売4000円を切っており、1Gbps以上の高速Ethernetはかなり手を出しやすくなってきた。更にはノートパソコンでもUSBアダプタを使用し1Gbps以上のネットワークに接続するのも容易である。
さて、今回は10GbEのAQN-107を2枚購入した。
自宅環境での導入は初めてだが、まずはESXiとFreeNASを接続したいのでそれぞれにドライバをインストールしてみることにする。
XG-C100F、LREC6880BTなどAQC107チップ搭載のNICなら同等の手順で問題ないはず。
■ESXi
ESXiはVibというモジュールパッケージによる拡張が可能である。
AQC107用のドライバvibはGitHubよりダウンロードできる。
Aquantia/AQtion-esxi
https://github.com/Aquantia/AQtion-esxi
Relaseからvibファイルをダウンロード、任意のデータストアにファイルを配置する。
ESXiのコンソールに接続し、以下のコマンドでインストール。
# esxcli software vib install -v /vmfs/volumes/ /AquantiaAQN107 .x86_64.vib --no-sig-check -f
インストールされたVIBは以下のコマンドで確認できる。
# esxcli software vib list
ここで一旦再起動
Web Clientに戻り、ネットワークの物理インターフェースに表示されていればOK
追記:
上記手順はDL360p Gen8上のESXi 6.5のHPカスタムイメージで実施したものだったが、
DL360 Gen10上のESXi 7.0U3のHPカスタムイメージでは何もせずとも勝手に認識されて使用可能になった。
■FreeBSD (FreeNAS)
FreeBSD用のドライバもGitHubで公開されている。
2019年9月にportsに追加されたようで、今はコンパイル済みPackageも利用可能となっている。
https://www.freshports.org/net/aquantia-atlantic-kmod/
コンパイル済みのパッケージを使用する。
FreeNAS環境(少なくとも11.2-U6)ではデフォルトでローカルリポジトリしか参照しないため、以下のファイルを修正。
/usr/local/etc/pkg/repos/local.conf
変更前: enabled : yes
変更後: enabled : no
/usr/local/etc/pkg/repos/FreeBSD.conf
変更前: enabled : no
変更後: enabled : yes
ファイルを修正したら現在の最新版を確認する。
#pkg search aquantia
確認したパッケージをインストール。
#pkg install aquantia-atlantic-kmod-0.0.5
ドライバをロード。
#kldload /boot/modules/if_atlantic.ko
起動時に勝手に読むように /boot/loader.conf に以下を追記。
if_atlantic_load="YES"
ifconfigでインターフェースが見えていれば完了。
追記:
/boot/loader.confに直接追記すると再起動後反映されません。
FreeNAS(TrueNAS)のWeb管理コンソールでSystem->Tunablesを展開開き、以下のようにLOADERに対してif_atlantic_load=”YES”を設定する必要があります。
記事を書いた後に反映されないことにすぐ気づいて実機上では修正していましたが、記事を修正しておりませんでした。申し訳ありません…
また、FreeNAS(TrueNAS)をアップデートした後、portsのドライバではうまくデバイスをロードできないことがありました。
github(/aqtion-freebsd)にソースコードがありますのでコンパイルインストールすると使用できるようになりました。違うバージョン環境でコンパイルしたものを持ち込むとカーネルクラッシュする場合もあるのでご注意ください。